10/24(金)、下呂交流会館マルチスタジオにて
下呂のこれからの暮らしを考える講演会『ミスマッチしない移住者の受け入れ方』を開催しました。
講師は『集落の教科書のつくり方』著者の田畑昇悟さん。
普段は京都府南丹市のNPO法人テダス事務局長として、全国各地で地域づくりの現場に関わられています。
🔗NPO法人テダス https://tedasu.com/
「移住したいけど、地域になじめるかな?」
「地元に住んでいても、世代交代で地域のルールがわからない!」
「関係づくりってどうすればいい?」
そんな素朴な疑問を出発点に、田畑さんが各地で見聞きしてきた事例を交えながら、
移住者と地域が安心して関わるためのヒントを学びました。


後半は地域ごとに分かれてのワークショップ。
「集落の教科書づくり」の一部を体験しながら、
それぞれの地区の課題や工夫、関わり方の変化などを共有しました。
地元民ならではのリアルな話題も飛び出し、
笑い声があふれるあたたかい雰囲気のなかで意見交換が進みました。



〜〜〜〜参加者アンケートより〜〜〜〜
「移住者とのミスマッチを防ぐ工夫を聞けて参考になった」
「地域で気づいていない課題を話し合うことができた」
「ルールを“守るもの”でなく、更新し続けることが必要ということに気がつくことができた」
「移住者との距離感やお付き合いのあり方を考えるきっかけになった」
「地域ごとに座席が分けられていて話しやすかった」
「住んでみないと分からない地域のルールを先に知ることができた」
「区単位での話し合いにつなげたい」
「空き家対策や支援の仕組みづくりを考えたい」
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「もっと深く知りたい」「他地域での成功事例をもっと聞きたい」といった前向きな意見も多く、
移住者とのつながりだけではなく、地元の中でのルールつくりを通じた共通認識作りにも強い関心が寄せられました。

今回講演会の参加者は下呂市内外から34名。
田畑さんもびっくりするほどたくさんの方にお集まりいただきました。
お集まりいただいた方は地域の方、移住者、市職員、移住検討中の方など、立場もさまざま。
下呂でつくるメンバーが直接声をかけた方の他にも、下呂の広報誌やSNSを見て来てくださった方も多く、
このテーマへの関心の広がりを感じられる時間となりました。
地域を越えてつながりが生まれていくのを感じ、とてもうれしかったです。
下呂でつくるとしてははじめての主催イベントで手探りな場面も多かったかと思いますが、
たくさんの方に支えられて無事に開催することができました。
ご参加・ご協力くださったみなさん、本当にありがとうございました。


翌25日(土)は会場を「ソラノイエ」に移し、下呂でつくるのメンバーを中心に、より実践的な学びの時間を持ちました。
田畑さんからは、実際の集落での「教科書づくり」の進め方や、住民との合意形成に向けた工夫、下呂での実現に向けた具体的なステップなどを詳しく教えていただきました。
下呂の中でも地域によって暮らし方や関係性はさまざま。
田畑さんは時間いっぱいまで個別の地域の相談にも親身に答えてくださいました。
一つの正解を探すのではなく、それぞれの地域に合った方法や仕組みを考えていくことが大切だと改めて感じました。
今回の講演会をきっかけに、「うちの地域でもやってみようか」という声も少しずつ上がっています。
これからも地域の中で学び合いながら、みんなが暮らしやすくなるための「集落の教科書づくり」に向けた動きを広げていきたいと思います。
<参考>
集落の教科書の実例は以下のページからダウンロードしていただけます。
NPO法人テダス「集落の教科書」
https://tedasu.com/kyoukasyo
